今日から1週間、奈良県の長谷寺に伺います。
夏の修行シーズンです。
インドの時代から「雨安居(うあんご)・夏安居(げあんご)・夏行(げぎょう)」などと言って、外に出にくい雨・夏シーズンに全国に散らばっているお坊さんが僧院に集まり、座禅修学に励むシーズンです。
そういえば、この修行明けのお坊さんに供養(供給資養)すると、功徳(心安寧の種)が得られるといいます。この功徳や夏の収穫を、先祖の霊に施すのがお盆。
1年の半分過ぎた7月辺りで、自分に連なった命に感謝して、その恩を現在世界に返そうという、時間的な感謝・報恩の思いの象徴です。
そして、お盆周辺には施餓鬼会(せがきえ)という行事があって、お寺からはお弁当等を供養する、参列者はお米などを供養する、さらに供養によって得られた功徳を世界の全ての命・霊に供養する、世界空間全ての命への愛を象徴する行事です。
時間的に連なってきた命への感謝、空間的な全ての命への愛。
お盆と施餓鬼会は、時間的・空間的に一つの大きな命を大切にする行事です。
東京はお盆終わりましたが、地方はまだまだお盆真っ只中ですね。激アツの夏ですが張り切ってまいりましょう。
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