お墓にお供えする葉花の樒。
木偏に密教の密という字を書くぐらいの、密教修法にも欠かせない植物です。
この樒ですが、近年は生産者不足で供給不足のために、葬儀場や霊園・寺院で争奪戦となっています。値上がりもありますが、そもそも入荷しない状態です。4~6月は新芽の時期のために特に出回らず、とうとう今年は千手院の場合は4~6月は入荷がありません。他のお寺さんでは、樒を置くのを止めてしまう所も多いようです。
そこで千手院では、近年は樒の木を境内に増やしています。今年も、樒の苗を増やすことになりました。今年は、施餓鬼会にもお手伝いに来てくださる他のお寺さんから苗を頂きました。
そう易々と苗も大きくなりませんので、樒が置いてあるかは今後も不安定な状態です。ご不便をおかけしますが、ご承知ください。
コメント
何でも手に入らない厳しい時代になりました。我が家も真榊を植えて、神棚に御供えしております。
その通りですね。時代が大きく変わっていく渦中にあることを実感しますね。
うまく自給自足できれば良いのですが、まだまだ木が不十分なので、成長に期待です。
7月に入って、樒屋さんが樒を持ってきてくださいました。
お盆はなんとかなりそうです。